GUIDE · 事業承継の基礎

後継者不在の解決方法 — 廃業を回避する5つの選択肢と地域別の現状


日本の中小企業の後継者不在率は50.1%(帝国データバンク2025年)。最大は秋田県73.7%、最少は三重県33.9%と地域差が大きい。後継者不在=廃業ではなく、①親族内承継 ②社内承継 ③第三者M&A ④事業譲渡 ⑤廃業の5択から選べる。本ガイドでは各選択肢の比較、47都道府県別の不在率データ、公的支援窓口を網羅。
最終更新: 2026-05-09 / 監修: 今井 健太郎(株式会社KI Strategy 代表取締役)

1. 後継者不在の現状(全国50.1%・帝国データバンク2025年)

日本の中小企業の後継者不在率は 50.1%(帝国データバンク 2025年「全国 後継者不在率動向調査」)に達しています。前年(2024年:52.1%)から2.0ポイント低下し7年連続で改善傾向にありますが、依然として10社中5社が「後を継ぐ人が決まっていない」状態にあり、中小企業の経営課題として最大級のテーマです。

背景には複数の要因があります:

このまま後継者不在を放置すると、企業は最終的に 廃業 を選択するしかありません。中小企業庁の試算では、約650万人の雇用と22兆円のGDPが失われる可能性があるとされ、社会全体の課題となっています。

2025年の重要トレンド: 「脱ファミリー経営」の加速

2025年の事業承継動向で最も注目すべき変化は、承継形式の主役交代です。帝国データバンクの2025年速報値では、「内部昇格」が36.1%と最多になり、長年トップだった「同族承継」(32.3%)を上回りました。役員・従業員を後継者として登用するMBO/EBO・第三者承継M&Aといった「脱ファミリー」型の出口が、中小企業承継の主流になりつつあります。

業種別の後継者不在率(TDB2025年)

業種別では全業種で60%を下回り、改善傾向が見られます。ただし業種間の差は大きく、同じ「不在率が高い」でも、建設業なら熟練技能の承継、小売業ならEC対応と、打つべき手はまるで違ってきます。

業種後継者不在率(2025年)傾向
金融・保険業31.4%(最低)同族承継・内部昇格が機能
製造業42.4%自動車サプライチェーン支援が奏功
サービス業約50%(平均並み)業態によりばらつき
小売業57.0%(高位)EC化・人口減で承継ニーズ高い
建設業57.3%(最高)技能継承の難しさが課題
不動産業地域差が大きい首都圏など承継ニーズの高い地域も

出典: 帝国データバンク「全国 後継者不在率動向調査(2025年)」(2025年11月公表)

都道府県別の不在率には大きな差があります(2025年最新)。秋田県(73.7%・前年比+1.4pt)・島根県(64.2%)・鳥取県(62.7%・前年比-7.9pt)など、地方ほど深刻な傾向が続いています。一方、千葉県(40.4%)・山形県(42.5%)・東京都など全国平均を大きく下回る地域もあります。詳細は 10. 都道府県別ランキング をご覧ください。

2. 後継者不在 = 廃業ではない: 5つの選択肢の全体像

「後継者がいない」と「廃業しかない」の間には、実は4つの選択肢があります。本ガイドでは以下の5つを比較解説します:

  1. 親族内承継 — 子・孫・兄弟姉妹など親族へ承継
  2. 社内承継(MBO/EBO) — 役員・従業員へ承継
  3. 第三者承継M&A — 外部の買い手企業へ売却
  4. 事業譲渡 — 事業の一部のみを他社へ譲渡(会社は残す)
  5. 廃業 — 会社を清算、解散

近年、後継者不在の中小企業の出口として最も増加しているのは 3. 第三者承継M&A です。事業承継・引継ぎ支援センター(中小企業庁・中小機構)の相談・成約件数も年々最多を更新しています。後継者を社内外から「探す」こと自体が当たり前になり、それを支える政府・金融機関・民間アドバイザーの体制も厚みを増してきました。

3. 選択肢1: 親族内承継

概要

子・孫・兄弟姉妹など親族へ株式と経営を引き継ぐ、最も伝統的な方法です。時間をかけて準備できる利点がある一方、実務では株式の集約や先代の影響力の整理でつまずく例が少なくありません。

メリット

デメリット・課題

適しているケース

子・孫が経営の意思を持ち、業界経験・経営能力を備えているケース。経営者が65歳前後で、後継者育成に5〜10年の時間が確保できる場合は最も理想的です。事業承継税制を活用すれば、贈与税・相続税の負担を大幅に軽減できます。

4. 選択肢2: 社内承継(MBO/EBO)

概要

役員(MBO: Management Buyout)または従業員(EBO: Employee Buyout)が、現経営者から株式と経営を引き継ぐ方法です。事業内容・取引先・組織を熟知している人材が経営を引き継ぐため、事業継続性は高い水準が期待できます。

メリット

デメリット・課題

適しているケース

幹部役員が30〜50代で、経営参画意欲と能力があるケース。日本政策金融公庫・地方銀行のMBO融資、中小企業基盤整備機構のファンド出資など、資金調達手段は近年充実しています。事業承継・M&A補助金(専門家活用枠)も活用可能です。

5. 選択肢3: 第三者承継M&A(最も増加中)

概要

外部の買い手企業(同業・隣接業種・PEファンド・大手企業)に株式譲渡または事業譲渡で会社を売却する方法。後継者不在の解決策として近年最も急成長している選択肢です。

メリット

デメリット・課題

適しているケース

後継者がいない、または親族・社内候補者の経営能力が不足しているケース。特に 事業内容が業界平均以上の収益性を持ち、買い手にとって魅力的 なケースで適しています。中小企業庁の 事業承継・M&A補助金(専門家活用費の2/3〜3/4補助、上限250万〜600万円)を活用すれば、仲介・FA手数料の負担を軽減できます。

業種別の評価レンジ(参考)

業種EV/EBITDA倍率年買法のれん年数
IT・ソフトウェア4〜8x3〜5年
製造業3〜6x3〜5年
医療・介護4〜8x3〜6年
建設・不動産2〜5x2〜4年
小売・EC2〜6x2〜4年
飲食・サービス2〜4x1〜3年

6. 選択肢4: 事業譲渡(部門単位の出口)

概要

会社全体ではなく、特定の事業(部門・店舗・ブランド)のみを他社へ譲渡する方法。会社・法人格は残り、その他の事業は経営者が継続することが可能です。

メリット

デメリット・課題

適しているケース

複数事業を展開しており、一部のみ承継・他は売却したい経営者。または不採算事業を切り離して残りの事業を成長させたいケース。M&A戦略の柔軟性を活かせる中堅企業に向いています。

7. 選択肢5: 廃業(最後の手段)

概要

会社を清算・解散して事業を終える方法。後継者不在の最終手段として位置付けられますが、上記4つの選択肢を十分に検討した上で選択すべきです。

メリット

デメリット・コスト

判断基準

廃業を選ぶ前に、必ず 「同業・隣接業種への第三者承継M&Aができないか」 を専門家に相談しましょう。中小企業庁の 事業承継・引継ぎ支援センター(全47都道府県・無料)が一次相談に応じています。

近年、廃業を選択する経営者が後悔するケースが増えています。廃業はあくまで最終手段、というのが現代の事業承継実務の前提です。解雇予告手当や賃借物件の原状回復費が積み上がり、廃業にかかる費用がM&Aの成功報酬を上回ってしまう——そんな逆転も実際に起こり得るためです。

8. 5択比較表(コスト・期間・難易度・継続性)

選択肢 準備期間 必要コスト 難易度 事業継続性 従業員雇用 創業者収入
1. 親族内承継 5〜10年 低(贈与税対策のみ) ★★★(後継者意思要) △(贈与・相続)
2. 社内承継 MBO/EBO 3〜5年 中(金融機関調達要) ★★★★(資金調達難) ○(株式買取代金)
3. 第三者承継 M&A 1〜2年 中(仲介費 譲渡額3〜5%) ★★★(買い手探索) ○(条件次第) ◎(売却対価)
4. 事業譲渡 1〜2年 中(許認可再取得) ★★★★(手続き複雑) ○(一部) △(転籍同意要) ○(譲渡対価)
5. 廃業 6ヶ月〜1年 高(解雇・処分・登記) ★★(手続き完結) × × ×(処分損のみ)

選択肢1〜4はいずれも事業を存続させる選択肢です。創業者の引退時期後継者候補の有無から、最適な選択肢が変わります。

9. 早期に動く価値: 5年前と1年前の違い

事業承継の準備は、早く動くほど選択肢が広がります。逆に時間の余裕がないと、買い手は「売り急ぎ」を見抜いて値引きの材料にするため、交渉力そのものが目減りしてしまいます。

引退の5〜10年前から準備した場合

引退の1〜2年前で準備開始の場合

経営者が60歳になった時点で、事業承継の準備開始を検討することを推奨します。すぐに引退する必要はなく、選択肢を広げるための「準備」を始めることが、5年後・10年後の選択肢の幅を決定します。

10. 都道府県別 後継者不在率ランキング(2025年最新)

帝国データバンク2025年「全国 後継者不在率動向調査」の都道府県別データを集計しました。地域差は最大39.8ポイントと前年から拡大しており、地方の事業承継課題の深刻さが続く一方、改善が顕著な県も増えています。

順位都道府県後継者不在率(2025)前年比vs 全国平均(50.1%)地域ページ
1秋田県73.7%+1.4pt+23.6pt秋田県の事業承継情報
2島根県64.2%-2.3pt+14.1pt島根県の事業承継情報
3北海道63.6%-2.1pt+13.5pt北海道の事業承継情報
4高知県63.2%+3.2pt+13.1pt高知県の事業承継情報
5鳥取県62.7%-7.9pt+12.6pt鳥取県の事業承継情報
6沖縄県61.0%-4.3pt+10.9pt沖縄県の事業承継情報
7岩手県50.0%-4.6pt-0.1pt岩手県の事業承継情報
7奈良県50.0%+0.6pt-0.1pt奈良県の事業承継情報
9青森県47.3%-10.4pt-2.8pt青森県の事業承継情報
10和歌山県45.3%+1.8pt-4.8pt和歌山県の事業承継情報
11滋賀県43.8%-2.1pt-6.3pt滋賀県の事業承継情報
12山形県42.5%-1.8pt-7.6pt山形県の事業承継情報
13茨城県41.0%0.0pt-9.1pt茨城県の事業承継情報
14福島県40.5%-4.6pt-9.6pt福島県の事業承継情報
15千葉県40.4%-1.8pt-9.7pt千葉県の事業承継情報
16鹿児島県37.6%-3.7pt-12.5pt鹿児島県の事業承継情報
17三重県33.9%-0.2pt-16.2pt三重県の事業承継情報

出典: 帝国データバンク「全国 後継者不在率動向調査(2025年)」(2025年11月公表)。全47都道府県のデータは 都道府県一覧 の個別ページで確認可能。

2025年の特筆ポイント: 青森県が前年から-10.4ptの大幅改善で全国9位に浮上。鳥取県も-7.9pt改善。一方、秋田県(+1.4pt)・高知県(+3.2pt)・和歌山県(+1.8pt)は悪化。三重県は5年連続全国最低を維持しています。

地域別の傾向

東北・北海道・山陰・四国・沖縄 など地方ほど不在率が高い傾向があります。これは①若年層の都市部流出 ②地域経済の縮小 ③親族の都市部就業による事業承継忌避 という構造的要因が重なっているためです。

一方、関東・東海・近畿の都市圏 では不在率が比較的低く、後継者候補が見つかりやすい・第三者M&Aの買い手探索が容易な環境があります。

11. 公的支援窓口の活用

事業承継には、無料で使える公的な相談窓口が複数あります。いきなり仲介会社に費用を払う前に、まずこうした窓口で全体像をつかむのが堅実です。ただし公的窓口が担うのは一次相談・情報提供が中心で、買い手探索や条件交渉の実働までは引き受けません。

都道府県事業承継・引継ぎ支援センター(全47都道府県・無料)

中小企業庁・中小機構が運営する公的相談窓口。各都道府県に設置され、事業承継の一次相談・買い手とのマッチング・コーディネーター派遣まで全て無料で対応します。

商工会議所・商工会の経営相談

地元の商工会議所・商工会では、無料の経営相談・専門家派遣(税理士・中小企業診断士等)が提供されています。事業承継の準備段階や個別相談に有用です。市区町村別の窓口情報は 都道府県一覧 から各地域ページで確認できます。

事業承継・M&A補助金(中小企業庁)

事業承継・M&Aに伴う専門家活用費(仲介手数料・FA費用・DD費用等)や経営革新費用の一部を補助。類型により 上限250万〜600万円。申請にはM&Aアドバイザーや認定支援機関の関与が必要です。

金融機関の事業承継支援

地方銀行・信用金庫・日本政策金融公庫などでは、事業承継ローン・MBO融資・M&A仲介サービスが提供されています。取引銀行への相談は事業承継準備の第一歩として有効です。

12. M&A・事業承継の相談先

事業承継・M&Aの相談先は、無料の公的窓口から、買い手探索や売り手側支援まで担う民間のM&Aアドバイザリーまで幅があります。無料・中立の公的窓口は入口として有効ですが、実際の交渉やデューデリジェンスまで伴走するのは民間の専門家です。段階と目的に応じて使い分けるのが、遠回りに見えて確実です。

当サイト運営: 株式会社KI Strategy

本サイト「事業承継M&A調査君(chosakun.com)」は、株式会社KI Strategy が運営しています。同社は、買い手側支援売り手側支援デューデリジェンス(BDD/ITDD)・PMIIM作成・セカンドオピニオン事業計画策定までM&Aライフサイクル全般のアドバイザリーを提供しています。代表の 今井 健太郎 は大手シンクタンクでの経験を経て2016年に同社を設立、半導体・ソフトウェア・製造業・医療・建設業など幅広い業種でDD・PMI実績を有します。

無料相談・概算企業価値査定をご希望の方は、以下のリンクからお問い合わせください。

13. よくある質問(FAQ)

Q.後継者不在の場合、まず何から始めればいいですか?
最初のステップは①現状把握(自社の財務状況・株主構成・後継者候補の有無の整理)②選択肢の比較(親族内・社内・第三者M&A・事業譲渡・廃業)③専門家相談(公的支援センターまたはM&Aアドバイザー)です。準備期間として5〜10年見ておくのが理想ですが、最低でも2〜3年は確保したいところです。
Q.後継者がいない=廃業しかないのでしょうか?
いいえ、廃業以外に4つの選択肢があります。①親族内承継 ②社内承継(MBO/EBO) ③第三者承継(M&A) ④事業譲渡。多くの場合、第三者承継M&Aが現実的な選択肢となります。雇用・取引先・ブランドを守りながら売却益も得られるため、近年急増しています。
Q.M&Aで会社を売却するとき、従業員の雇用は守れますか?
M&Aの譲渡条件交渉で雇用継続を盛り込むことが一般的です。売り手側のアドバイザーが代理人として「従業員の雇用継続」「労働条件の維持」を契約条項に明記するよう交渉します。買い手側も人材確保が買収目的の一つであることが多いため、雇用維持はM&A実務上の標準条件となっています。
Q.会社の売却価格はどのように決まりますか?
中小企業M&Aでは「年買法(時価純資産+営業利益×3〜5年分)」または「EV/EBITDA倍率法(EBITDA×業界別マルチプル)」が標準的な算定方法です。業種により評価レンジが異なり、IT・SaaSは高め(EV/EBITDA 5〜8x)、飲食・サービスは低め(2〜4x)。当サイトの無料企業価値査定ツールで概算が3分で確認できます。
Q.M&A仲介の費用はどれくらいかかりますか?
中小M&A仲介は「着手金(0〜100万円)+成功報酬(譲渡価格の3〜5%、レーマン方式)」が一般的です。中小企業庁の事業承継・M&A補助金を活用すれば、専門家活用費・仲介手数料の一部(上限250万〜600万円)が補助されます。完全成功報酬型のサービスもあります。
Q.M&Aの相談はいつ始めるべきですか?
理想は経営者60歳前後(引退の5〜10年前)から準備開始です。早期に動く価値は①選択肢が広がる②好条件で売却しやすい③従業員・取引先への影響を抑えられる④事業承継税制等の優遇措置を活用しやすい点。逆に65歳以降に準備を始めると、買い手選定・交渉に十分な時間が取れず、不利な条件での売却または廃業に追い込まれるリスクが高まります。
Q.地方の中小企業でも買い手は見つかりますか?
見つかります。むしろ地方の中小企業ほど、地域インフラ維持・サプライチェーン強靭化の観点から買い手の戦略的需要が高まっています。地方銀行・地方公的支援センターのマッチング機能、業界専門のM&Aアドバイザー、PEファンドによるロールアップなど、複数の買い手チャネルが存在します。当サイトの都道府県一覧から地域別の専門家・支援機関情報をご確認ください。
Q.事業承継の公的支援は無料で利用できますか?
はい、無料です。各都道府県の事業承継・引継ぎ支援センター(中小企業庁・中小機構が運営)は、相談・マッチング・コーディネーター派遣まで全て無料で対応します。商工会議所・商工会の経営相談窓口も無料です。ただし公的窓口は順番待ちや専門領域の限界があり、本格的な買い手探索や譲渡条件交渉はM&Aアドバイザーに委託するのが一般的です。
Q.廃業ではなくM&Aを選ぶメリットは?
主なメリットは①雇用継続(廃業すると従業員全員解雇)②取引先・顧客への継続供給(取引網が消滅しない)③売却益の獲得(廃業は資産処分損失だけが残ることも)④創業者の社会的影響を残せる⑤事業承継・M&A補助金の活用が可能。廃業コスト(解雇予告手当・原状回復・在庫処分等)はM&A検討時の比較基準となります。
Q.後継者不在率が高い地域では特殊な支援はありますか?
後継者不在率が60%を超える地域(秋田・島根・北海道・高知・鳥取・沖縄)では、各都道府県の事業承継・引継ぎ支援センターが特に積極的にマッチング機能を提供しています。地域金融機関・地方自治体・商工会議所が連携した「事業承継ネットワーク」も組成されており、地方独自の補助金制度も活用可能です。当サイトの市区町村別ページから地域の支援窓口情報をご確認ください。
Q.業種によって後継者不在率は違いますか?
大きく違います。帝国データバンク2025年調査では、最も高いのは建設業(57.3%)、最も低いのは金融・保険業(31.4%)と業種間で約26ポイントの差があります。製造業は42.4%で、自動車サプライチェーンへの重点支援が奏功。小売業は57.0%と高水準で、EC化・人口減の影響を受けています。不動産業は地域差が大きく、首都圏でも承継ニーズの高い地域があります。自社業種の動向把握は戦略立案の起点です。
Q.「脱ファミリー経営」とは何ですか?2025年に話題になっているのはなぜ?
「脱ファミリー経営」とは、血縁関係によらない役員・従業員・外部人材への事業承継が増えている現象です。帝国データバンク2025年速報値では、内部昇格(役員・社員の昇格)が36.1%で最多となり、長年首位だった同族承継(32.3%)を初めて上回りました。背景には、経営者の子世代の事業承継忌避、第三者承継M&Aによる選択肢の拡大、PE/サーチファンドによる買い手チャネル増加があります。中小企業でも「家業を継ぐ」から「最適な後継者を選ぶ」時代に移行しています。M&Aアドバイザーへの早期相談が、選択肢を最大化する鍵です。
今井 健太郎
監修
今井 健太郎(株式会社KI Strategy 代表取締役)
早稲田大学政治経済学部卒。大手シンクタンクを経て、2016年に株式会社KI Strategyを設立。M&Aアドバイザリー、デューデリジェンス(BDD/ITDD)、PMI支援を専門とする。情報経営イノベーション専門職大学(iU)客員教授。プロフィール詳細 →

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