MBO(マネジメント・バイアウト)
対象会社の経営陣(役員)が買収主体となり、株式を取得して経営権を獲得する手法。創業家の事業承継、上場企業の非公開化、グループ会社の独立等で用いられる。経営陣の自己資金不足を補うため、PEファンドの資本参加や金融機関のLBOファイナンスを組み合わせるのが一般的。
M&Aの資金調達・買収スキーム・出口戦略に関連する用語を整理します。
対象会社の経営陣(役員)が買収主体となり、株式を取得して経営権を獲得する手法。創業家の事業承継、上場企業の非公開化、グループ会社の独立等で用いられる。経営陣の自己資金不足を補うため、PEファンドの資本参加や金融機関のLBOファイナンスを組み合わせるのが一般的。
対象会社の従業員が買収主体となるスキーム。MBOと類似の構造だが、買収主体が経営層ではなく一般従業員またはその代表者である点が異なる。中小企業の事業承継で活用されることがある。
買収資金の大部分を金融機関からの借入(レバレッジ)で調達し、買収後の対象会社のキャッシュフローで返済する買収手法。PEファンド・MBOで広く用いられる。自己資本効率を高められる一方、買収後の財務リスクが高まる。
外部の経営陣が買収主体となり、対象会社の株式を取得して経営権を獲得する手法。MBOが内部経営陣による買収であるのに対し、MBIは外部経営者による買収。経営層の刷新と事業改革を同時に図る目的で用いられる。
未公開株式に投資するファンド。投資家から集めた資金で対象会社を買収し、経営改善・成長戦略の実行を経て、3〜7年後に売却・IPOで投資回収(エグジット)する。中小M&Aの買い手としても近年急増している。
事業シナジーを目的にM&Aを行う事業会社の買い手。製品ライン補完・地域展開・人材獲得・技術獲得等の戦略目的を持つ。フィナンシャル・バイヤーより高い譲渡価額を提示する傾向がある(シナジー期待の上乗せ分)。
投資リターンを目的にM&Aを行う買い手。PEファンドが代表的。シナジーよりもキャッシュフロー創出力・成長性・出口戦略の見通しを重視する。投資期間(典型的に3〜7年)後のエグジットを前提とする。
投資の出口戦略・回収手段。PEファンド・ベンチャーキャピタル等が投資先株式を売却して投資回収する行為。具体的にはIPO(株式公開)、第三者への売却、セカンダリーバイアウト、自己株式取得等がある。
未公開会社が証券取引所に上場し、株式を一般投資家に公開すること。エグジット手段の一つで、上場による資金調達と既存株主の株式現金化を同時に実現する。準備期間は通常2〜3年、主幹事証券会社・監査法人・弁護士の起用が必要。
PEファンドが他のPEファンドに保有株式を売却する取引。1次PEファンドの投資回収手段(エグジット)であり、2次PEファンドにとっては新規投資。買い手と売り手が共にPEファンドであることが特徴。
同業の複数中小企業を連続的に買収し、業界統合・規模拡大を図るM&A戦略。買収各社のシナジー(仕入統合・販管費削減・営業ネットワーク共有)と上場時の評価額向上を狙う。PEファンド・上場企業による「バイ&ビルド」戦略の典型。
PEファンドが核となる「プラットフォーム企業」を買収し、その後追加の「アドオン買収」で事業規模・領域を拡大していく投資戦略。ロールアップの一形態で、業界再編プレイヤーとしてのポジション構築を狙う。
資本構成の組み替え。負債を増やして自己株式取得や配当として既存株主へ資金還元する手法(レバレッジド・リキャップ)等。PEファンドが保有期間中の中間的なリターン実現に活用することがある。
金融機関等の債権を、対象会社の株式に転換するスキーム。事業再生局面で過剰債務を資本化し財務体質を改善する目的で用いられる。債権者は債権の代わりに株式を保有することになり、株式価値の回復を待つ。
経営難に陥った企業の経営再建を図る取り組み。私的整理(事業再生ADR、中小企業活性化協議会の支援等)、法的整理(民事再生・会社更生)、再生型M&A(スポンサー型M&A)等の手法がある。